導入事例

関西電力原子力事業本部 水蓄熱式空調システム

実施概要

発注者 関西電力株式会社
実施期間
2006.4~2010.3

本業務は、2006~2009年度に、関西電力殿の委託研究(研究名:水蓄熱式空調システムのリニューアル技術に関する研究)に付随して実施されたコミッショニング業務である。初年度の2006年は、設計時に想定されなかった運転状況が発生し、夜間移行率の低下を引き起こしていたことを明らかにした。2007年には、想定外の運転状態に陥っても自動的に設定を変更し,蓄熱システムの性能を維持する有効な制御を導入とその効果を確認した。2007~2009年は、本研究で開発した蓄熱式空調システムの最適運転法を導入し,その効果を検証した。

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対象設備概要

  • 対象建物は,福井県美浜町に建つ地下1階,地上5階の延床面積10,724m2の事務所ビル(1999年竣工)
  • コミッショニング対象設備は、水蓄熱式空調システムで、多槽連結式完全混合型水蓄熱槽(22槽,計700m3)と空冷ヒートポンプチラー(236kW),水冷チラー(200kW)とを組み合わせたシステム
  • 本系統の空調方式は,単一ダクト+VAV方式である.

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実施事項

1. 1999年竣工後から2005年度までの水蓄熱式空調システムの機能性能検証(既存制御の問題点抽出)


2. 問題点に基づく省エネ対策工事の実施


3. 研究開発成果物(熱負荷予測,最適運転制御)の現場での実運用実験と効果検証


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実施スケジュール

【2006-2009年の実施概要】 数の緑網掛け部分=コミッショニング業務

2006年度 BEMSデータ解析・実験計測により蓄熱システム制御の課題を抽出
2007年度
ローカル制御部分の問題点の改善施工実施・検証
開発した最適運転処理プログラムの動作検証
2008-2009年度 最適運転制御の効果検証

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対策実施コスト(受注金額)

2006-2009年の4年間、委託研究として発注された「研究名:水蓄熱式空調システムのリニューアル技術に関する研究」に、コミッショニング業務費用も含まれる。

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対策効果

  • 夜間移行率の正常化(竣工当初_2000年と同じ70%以上に復帰)
  • 最適運転制御による中間期COPの向上・熱源電力消費量削減

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対外発表(学術論文・雑誌・シンポジウム/セミナー等発表)

ヒートポンプ・蓄熱センター2011年
「蓄熱システム運転管理等の改善事例」投稿
奨励賞受賞

ヒートポンプ・蓄熱センターセミナー
「データ解析に基づく夜間移行率改善の取り組みとさらなる運転効率向上のための対策事例」発表
2010年11月26日,山形

松下直幹,岸本卓也,木虎久隆
「水蓄熱式空調システムの最適運転制御法の開発と評価~関西電力・アレフネット共同研究開発システムの紹介」
建築とエネルギー(関西電力建築電力懇話会会誌)Vol.42, 2010.9

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